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スギ花粉症の舌下免疫療法について

スギ花粉症に対する舌下免疫療法薬(薬剤名 シダトレン)が発売され、保険治療が可能となりました。以下に、詳細を説明しますので、よく読んで御理解いただき、治療を希望される方は御来院ください。また、こちらのサイトもご参照ください。http://www.torii-alg.jp/

はじめに、

アレルゲン免疫療法は、減感作療法とも呼ばれ、アレルギーの原因である「アレルゲン」を少量から投与することで、体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげ、場合によっては、根本治療も期待できる治療法です。今まで、皮下にアレルゲンを注射して行う治療が行われてきましたが、今回、注射による不便さ(疼痛、頻回の通院が必要、副作用の頻度など)を軽減し、自宅で行える舌下免疫療法がスギ花粉に対して保険適応で行えるようになりました。しかし、すべての方に有効で副作用のない治療ではありません。そのため、治療前によく理解していただき納得した上で治療を受けていただきたいと思います。少し長いですが、下記をよく読んでください。

治療前に、知っておいてほしいこと

1 スギ花粉症に対する治療法であること
※治療前にスギ花粉症の確定診断のための検査(採血)による確認が必要です(当院で検査済または、他院での検査結果を見せていただける方は不要です→当院にて確認できない場合は再度検査が必要です)
また、症状が比較的重症の方、抗アレルギー薬で眠気など副作用が強い方、お薬を内服したくない方などに勧められる治療法です。

2 治療期間が3~5年と長期間(最低2年以上ですが、3年以上の服用が推奨されています)であり、その間、毎日の服用が必要であること(その後も、症状が再燃すれば、再度、服用が必要になること)また、月に1回の定期的な受診が可能であること(初回投与後は2週後に受診することが可能)
また、治療効果が発現するのに3か月はかかるといわれており、スギ花粉飛散前の11月までに開始するのがよいといわれています。

3 すべての方に効果があるわけではないこと。実際には、治療により 症状が軽減するのが8割程度で、1~2割の方には効果が出ないといわれています。また、治療により、お薬を服用しなくても済むのは、1~2割程度といわれています。その他の方は、症状が軽減したり、内服薬を減量できたりすることが期待されます。また、治療終了後は長期間にわたり効果が続くといわれていますが、再燃することもあり、その際は再度の治療が必要になることもあります。実際に何年効果が続くかについては、分かっていませんが、治療期間が2年間と3年間では、有意に3年間治療を続けた方が効果があるといわれています。

4 年齢、持病等により、服用できない場合があること。以下をご確認ください
・12歳未満
・重症の喘息患者
・β遮断薬服用中 〈高血圧、狭心症その他の心疾患の薬〉
例)インデラル、セロケン、アテニロール、アーチストなど
・治療開始時に妊娠している
・全身的な重篤な疾患に罹患中
悪性腫瘍
自己免疫疾患
免疫不全症
慢性感染症
・全身ステロイド薬(内服、注射)の連用や抗がん剤を使用中
・重症の口腔アレルギー症候群
・急性感染症に罹患中(治療開始時に発熱を伴う感冒などに罹患している)
・転居予定があるなど、継続的な通院が困難である
・1月から5月のスギ花粉飛散期からの開始はできません。これは、副作用の発現の可能性が高くなるためです。

その他の注意薬剤(対象外ではないが注意が必要)
三環系抗うつ薬、MAO阻害剤服用中(ショック時の治療に抵抗する可能性があるため)

5 アレルギーの原因物質を投与することからアレルギー反応が起こる可能性があり、場合によっては、アナフィラキシーショックという重い副作用が現れることもあること。
このため、初回服用は当院内で行います。その後30分間、院内で安静にして頂き、副作用の発現がないかどうか、経過観察が必要です。2回目以降は自宅で行います。
考えられる副作用は、
≪局所的な副作用≫
・口腔内症状(口腔内のかゆみが一番頻度が多いです。その他は、口唇浮腫、口腔粘膜や舌の腫脹、咽喉頭の刺激感など)
≪全身的な副作用≫
・アナフィラキシーショック・・・多くの場合、服用後30分以内で発症し、じんましんなどの皮膚症状、腹痛や嘔吐などの消化器症状、息苦しさなどの呼吸器症状、突然の蒼白、意識の混濁などのショック症状が現れることをいいます(今のところ、死亡例はありません)
・喘息様症状・・重症な全身的な副作用として、入院例も報告されています
・腹痛、嘔吐などの消化器症状
・鼻炎、結膜炎、じんましん、全身のかゆみなど

治療方法、スケジュール

・実際の使用方法
使用する薬剤は「シダトレン」(鳥居製薬)といいます。これを1日1回舌下に滴下し2分間保持してから飲み込む
その後、5分間はうがい、飲食を控える

・服用スケジュール
初回から14日目まで、少しずつ滴下量を増量していきます。

15日目以降は、同量で、3年から5年(最低でも2年だが、3年以上が推奨)続けます。

おわりに

本治療は、根本治療も期待でき、8割の方には有効ですが、無効な方もおり、薬を全く服用しなくても済むのは1~2割です。また、長期間にわたり根気強く服用が必要になりますことを、御理解ください。(実際に、途中で中断してしまう方も少なくないといわれています)

以上をよく読んだうえで、ご希望される方は御来院ください。

ご不明な点があれば、遠慮なく、来院時に当院スタッフ、医師におたずね下さい。なお、お電話での治療内容等のご質問は、お答えできませんので、ご了承ください。

お知らせ 2014.9.29

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